2018年7月30日月曜日

トリアナの小さなフェリア、La Velá de Santa Ana

先日トリアナのお祭りLa Velá de Santa Anaが終了しました。
欧州では、各日にちにsanto, santaの名前が付いています。このお祭りはサンタ・アナの日を祝う祭りです。今年は21日土曜日に始まり、26日のサンタ・アナの日まででした。



小さなフェリア

このお祭りは、スペイン三大祭りのひとつ、日本語では春祭りとして有名なFeria de abril(フェリア・デ・アブリル)をかなり小さく縮小した感じです。

カセタ(テント)が並び、各カセタでいろいろな食べ物、飲み物が提供されます。春祭りと違って招待制ではないので観光客もカセタで飲食をすることができます。




¿セビジャーナスは流れるの?

セビジャーナスとは、セビージャっ子たちが春祭りで朝方まで躍り尽くす定番の曲です。日本ではフラメンコ教室で基礎をならうときに使われることが多いので、知っている人も多いのではないでしょうか。

わたしは今年で3度目のLa Veláでしたが、このお祭りではカセタでセビジャーナスを聞くことはあまりありません。レゲトンが流れていて少しスペインのクラブの雰囲気も感じます。

今回私がセビジャーナスを聞いたのは、特設ステージででした。
観客の女性たちがセビジャーナスを踊っていました。



カセタの飲み物、食べ物

お祭りで買う飲み物、食べ物って高いイメージがありますが飲み物に関してはバルで飲むのとそんなに変わりません。

ビール1杯1.20~1.50ユーロ。小さなボトルのビールなら1ユーロです。
マンサニージャと呼ばれる辛口のシェリー酒だとショットグラスラスを一回り大きくしたくらいのグラスで1.50ユーロでした。
レブヒートと呼ばれるマンサニージャをサイダーで割ったカクテルが、大きなグラス(シェアする用)のサイズで4ユーロです。

レブヒートは春祭りの定番の飲み物なので、春祭りを味覚でも感じたい方は頼んでみてください!

もうひとつ、味覚から春祭りを感じられる食べ物がBuñuelo(ブニュエロ)です。




揚げドーナツにグラニュー糖をまぶしたもの。揚げたて熱々を提供されるし、スペイン名物チュロスよりも油っこくなくてわたしはこちらのほうが好きです。

La Veláの名物イベントCUCAÑA(クカニャ)

祭り期間中、毎日約7時から9時くらいまで、クカニャと呼ばれるゲームが行われます。
油を塗った棒を渡り、先端にある旗を取るゲームです。
今年は達成者にスペイン生ハム脚1本まるまんま当たったらしい!!



La Veláの歴史

このお祭りは1266年に建設が始まったトリアナの教会が完成し、そこに祀られたマリア様に祈りを捧げるため、人々がサンタ・アナの日の前日から集まったことが発祥のようです。教会や家の前などで祈り、歌い、踊り、サンタ・アナの日を迎えました。

そしてもちろんたくさんの人が集まれば、食べて、飲んで、おしゃべりにも花が咲きます。
そんな大人たちに付き合いきれなかった子どもたちが、川辺に集まって遊ぶようになったそうです。
ですがクカニャの歴史は意外と浅く、1910年に市役所職員が企画したことがはじまりだったそうです。スペイン内戦後、約10年祭りが開催されない時期が続きましたが、1980年、改めて祭りが再開され、現在では多くの観光客も訪れるお祭りとなっています。

最後に、つまんなくて川辺に集まった子どもたちの昔の写真があったのでご紹介。
他サイトから拝借しました。


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