2019年4月22日月曜日

スペインのイースター、セマナ・サンタ(Semana Santa)①

4月14日、日曜日、スペインのイースターであるセマナ・サンタが始まりました。
日本語では聖週間と訳されるようですね。

この日本語訳からもわかるように、スペインのイースターは1日では終わりません。
1週間かけて、キリストの死を悲しみ、また、復活を祝うのです。

今回は、スペインの中でも最もセマナ・サンタが盛り上がる街のひとつ、セビリアのセマナ・サンタを紹介します。

キリストとマリアの大行進
セマナ・サンタ中、セビリアでは60以上もの教会の団体が日替わりでパレード(パソ)をします。

各グループの創設年や規模は様々ですが、古いもので1340年、パソの長さは人数の多いところで10610mにもなります。

毎日9前後のパソが、各教会を出発し、大きな神輿をゆーーっくり運び、セビリア大聖堂を通過しまた教会に帰っていくのです。

全てのパソが大聖堂を目指すもんだからセビリア旧市街は大混雑。
さらに、基本的にはそのパソの途中を突っ切ることはマナー違反とされています。そして通りには神輿を見るために集まった人たちでいっぱい。

セビリア生活はじめのころは、そんな混雑になってるとは全く知らずに旧市街に突入し、人ごみに飲み込まれ、歩いて20分足らずで着く目的地に行くのに1時間以上かかった記憶があります・・・

セビリア人の中にはセマナ・サンタ中、海や他の国に避難する人も多いです。

Madrugá
Madrugáとは、Madrugada(深夜、早朝)のアンダルシア弁で、セマナ・サンタ中の木曜日から日付が変わってすぐの金曜日のことを言います。
この日はセビリアのグループの中でも規模、歴史、知名度ともに重要なグループのパソが多く、一番混雑する日です。

私は、ちょー有名なEl Gran Poderというグループの出発を見に行きました。

1時間半前くらいには教会前に着いたのですがもう人だかり。みんなひまわりの種を食べながら大声でおしゃべりしています。

ですが、教会の扉が開いた途端、一気に静まりかえりました。
セビリア人がこんなに静かになることがあるのか。。

まずはNazarenos(ナサレノ)という三角頭巾の人たちが出てきます。
続いてPenitenntes(ペニテンテ)という、こちらも頭巾をかぶった十字架を背負っている人たち。
彼らはキリストや弟子たちの苦しみを少しでも理解するために、暑くても息苦しくても視界が悪くても、この頭巾を外しません。
パソの外にいる時でさえも。中にははだしの人もいます。

そしてその後に来るのがメインの神輿。
この重たい木製の神輿を担ぐのがCostaleros(コスタレロ)と呼ばれる男性たち。
彼らも、この重みを全身で支え、キリストたちの苦しさを感じます。

担ぎ方は街によって様々で、肩に担いだり首の後ろで担いだり。
セビリアは首の後ろタイプで、肩に担ぐより辛いそうです。

わたしは、このEl Gran Poderのキリストとマリアの出発を見届けたあと、La Esperanza de Trianaという、私が住むトリアナ地区のパソを見るため場所を移動。残念ながらマリアは過ぎた後でしたがキリストを見ることができました。
続いてまたEl Gran Poder の他の見所へ移動!
狭い通りやトンネルを団結して通るところが見所なのです!

これ読んでる人たちには何が違うのかわからないんだろうな。笑
一緒に行った日本人の友人にも「違いがわからん」と言われました。汗

なぜキリスト教徒でもないのにこんなに熱くなるのかは私にもわかりません。笑




運が良いと、Saeta(サエタ)と呼ばれる歌を歌うシーンに遭遇できます。これは予定されているものではなくて、パソが止まったときに歌いたい人がベランダなどでいきなり歌い始めるんです。
この水色のシャツのセニョールが歌ってました。

ここまで見て友人眠気で死亡。
その後、大聖堂から出てくるパソを帰りがてら遠目で見て、帰宅は朝の5時半くらいだったかな??

今年は雨の日が多く、中止になったパソが多かったのが残念でした。

次回はセマナ・サンタ中の生活や服装、パレードを見る際の注意点について紹介します!

長々と読んでくれてありがとう!とゆうか、この記事ここまで読んでくれる人いるのかな?笑

¡Gracias!

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